K2 WWW(06-07モデル)
WWWはソフトフレックスが特徴のジブ・グラトリ向けボードです。また、ノーズとテールが短くなっているのでスイングウエイトが軽く、楽にスピンできます。有効エッジ長は長めにできているので、普段使っているボードから5cmくらい短くしても大丈夫です。
私はK2 WWWを1年落ちで購入して07-08シーズンのメインボードとして使用しました。07シーズンまではどうしてもプレス系のトリックが苦手でした。
柔らかいボードを使ったらプレス系への苦手意識がなくなるかなと期待して購入したボードです。
外観のレビュー
それでは外観のレビューです。
トップシート側の見た目はこんな感じです。鮮やかでPOPなイメージのデザインです。トップシートは滑りにくい材質です。このボードには滑り止めをつけていますが、デッキパッドはなくても大丈夫です。
ビンディングはFLUX TITANをつけています。
ソールです。エクストゥルードです。残念ですが滑走性能はあまり高くないです。WAXを塗らなくても滑走性能はそこそこなんですが、WAXを塗ってもそれほど走りません。
派手な色使いのソールです。アピール度はすごく高いです。
サイドも別の色を使っていて、かっこいいです。WWWはデザインにも力を入れているボードです。見た目が気に入ったから使っている、という人もかなり多いのではないかと思います。
持ってみるとかなり軽いです。この軽さも扱いやすく軽快な動きを可能にしてくれていると思います。インサートホールの配置もワイドスタンスに対応できるようにされており、私の使っていた155だと70cmくらいまでのワイドスタンスに対応可能です。
それでは実際に使ってみたレビューです。
グラトリ
スイングウエイトの軽さ、ボードの軽さ、短めの長さなどの相乗効果でスピンはすごく回しやすいです。また、フレックスがすごく柔らかいのでプレス系のやり易さは抜群です。私は、このボードでプレス系トリックへの苦手意識を克服できました。一度コツを掴めば硬いボードでもできるので、練習用のボードとしてはおすすめです。
ジブ
ジブにはすごく向いています。板が柔らかいのでスタイルを出しやすいです。アプローチでの微調整もしやすくいい感じです。
パウダー
キックが低くて刺さりやすいですが、それさえ注意すれば滑りやすいです。
キッカー
扱いやすいボードなので、キッカーは楽にこなせます。大き目のキッカーだとバタつくのでちょっと怖いです。10m以下のキッカーで練習するにはすごくいいと思います。
オーリー
フレックスが柔らかいのですごくやりやすいです。オーリーがうまくできない人は、こういうボードで練習すれば上達が早いと思います。高さを出すのにはちょっと柔らかすぎる気がします。高さを求める人は、もう少し硬めのボードを使った方が良いと思います。
カービング
高速のカービングはさすがにつらいです。ドリフトターンになってしまって不安定です。気合を入れればできないこともないですが、楽ではないです。フリーラン向きの板ではないように思います。
直滑降
高速になるとバタつきます。柔らかいので仕方ないです。高速のカービングよりはなんとかなります。
ハーフパイプ
おそらく一番苦手なシチュエーションだと思います。パイプには向いてないですね。ソールの滑走性能の低さ、カービング性能の低さが痛いです。
グラトリやジブみたいにそんなにスピードを出さないシチュエーションだとかなり楽しめるボードです。プレスやオーリーなんかの練習に使うと上達が早くなると思います。その一方で高速で滑るシーンには向いていません。小さめのスキー場でグラトリメインで滑ったり、パークメインで滑る人におすすめのボードです。
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